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「片づく家」のつくり方

LIXILさん主催のセミナーに参加してきました!

 

講師はあの有名な近藤典子さん。おうちの片づけbefore afterやDIYコーナーなど見たことがある人も多いのではないでしょうか。近年整理収納アドバイザーなど収納に関する資格が多くありますが、近藤典子さんは何十年も前から収納のスペシャリストとしてメディアなどでも活躍されているすごい方。様々な企業との共同開発も行ってみえ、グットデザイン賞も受賞されているとのこと

 

大切なのは3つの間空間時間人間

これらをバランスよく設定することで暮らしやすくストレスフリーな住まいになること。使いにくい半間(90cm)の収納スペースの効率的な使い方、ウォークインクローゼットのサイズ設定、収納するにあたって知っておかなければならない様々な物のサイズまで…

知らなかったこと、はぁ~!!と納得の声が漏れることだらけ。聞きごたえがありとても濃い2時間でした。

物の位置が決まっていて、使いやすい・しまいやすい。

住んでいる家での収納の見直しはもちろんですが、新築に入居してみて物の位置が決まらない、入らない!と絶望される方が多くいるのだとおっしゃってみえました。入居二か月のモデルハウスですが、たっぷりの収納があるので物が散らかることはあまりありませんが、考えが及ばなかったところがたくさん!!(洗面の収納やテレビボードは寸法を出しお願いしたので気持ちよく収納されています(^^)救急箱どこにしまおう…ここにはどんな収納かごが良いのだろうか…と頭を抱える事がまだまだあります。

先生の豊富な経験と知識からなる近藤流サイズ定義など参考にさせていただき、収納スペース等間取りのご提案ができたらと思っています。

制振ダンパーに関して

先日、制振ダンパーのデータ改ざんのニュースが大きく取り上げられました。

整建でも2年ほど前から来る大地震に備えてお客様の家に制振ダンパーを取り入れるようになりました。

制振ダンパーの役目は地震エネルギーをダンパーが吸収(約50%)し、建物へ伝わる地震エネルギーを抑えてくれることです。

熊本の地震や北海道の地震もそうでしたが、大きな揺れは1回だけではなく何回も起こります。耐震だけでは必ず限界があることから、導入を決めました。

整建が制振ダンパーに期待することは、家が倒れないことはもちろん、大きな揺れによる躯体(建物の構造)の損傷を防ぐことで大きな地震を受けてもその先何十年としっかりと住むことの出来る家です。

しかし先日の制振ダンパーのデータの改ざんのニュースにより、「本当に大丈夫か?」と思われているお客様も少なからずいると思います。整建で導入している制振ダンパーは、「日本制振システム株式会社」のMER制振ダンパーを使っています。

 

各社の制振装置の特徴を聞き、コストや効果、耐久性を考慮して「日本制振システム株式会社」のMER制振ダンパーを選びました。

こちらの会社のホームページでも今回の改ざんの件とは無関係であることは紹介されています。

参考:https://www.seishin-system.com/files/notice_20181018.pdf

今後、制振ダンパーはお客様の家を守るためにもしっかりとモノを見極めて採用していこうと思っています。

制振ダンパーに関するブログはこちら

「2017木構造教室」 制震ダンパーの可能性

 

 

 

建設中のモデルハウスの断熱性能について


異常に暑い日が続いてます・・・
現場の職人さんも熱中症に細心の注意を払って頑張っていただいています。

長い記事になりますが、今後家を建てる際とても重要なことです。気になる方は最後まで読んでみてください。
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現在建設中のモデルハウスの断熱性能は国の基準の2倍強の断熱性能「HEAT20 G2グレード」と呼ばれているクラスです。

HEAT20の説明はこちら↓
https://www.heat20.jp/heat20towa.html
こちらだとまだわかりくいという方は「HEAT20とは」で検索していただくと解りやすく説明しているサイトなどもあります。

簡単に言えば、断熱性能を大幅に高めることで日々の快適性の向上と省エネルギー化が両立できる。
またグレードにも段階があり、現在はG1・G2があります。

G1とは・・・冬の暖房していない部屋の最低温度を10°以上に保ち、イニシャルコストとランニングコストのバランスを重視した水準(初期投資分をランニングコストの削減で回収できるバランス)

G2とは・・・温度ムラを少なくし、住宅内の最低温度を13~15°以上に保ち、全館暖房が可能な水準 G1より上

そんな断熱性を備えていますが、完成は10月頃。となると、重要な真夏の室温データの採取が1年延びてしまいます。

なので工事中ではありますが、窓用エアコン4.5畳用を2階に設置して室温データを採ってみました。
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45坪の家を4.5畳用エアコンで家全体をどこまで温度を下げることができるかを検証してみました。

整建ではお客様に家が完成する頃、どのくらいの容量のエアコンを購入したらいいかを、計算書と一緒にお渡ししています(断熱性能と開口比率、対象の床面積、設定温度などから最適な大きさのエアコンを計算します)

その計算に基づくと、モデルハウス内(吹き抜けリビング二階建て)を一つのエアコンで設定温度26℃にするには8~10畳用エアコンが必要でした。
また、条件を変えると夜間無人の状態で設定温度28℃にするには約4.5畳用(1500W)が必要でした。

窓用エアコンは能力が1400Wなので28℃くらいにはなるかなと予想しました。

まずは結果から 19:00~翌7:00までのデータです
モデルハウス温度
クリックすると見やすくなります。

まず1階と2階の温度差が2℃以内に収まっています。断熱性が高く、高気密のため温度ムラがほとんどありません。
室温も目標温度付近まで下がってくれました。朝、現場に入っても結構涼しく感じました。

さすがに4.5畳用窓エアコンだけでは能力不足ですが、8~10畳くらいのエアコンが1台あれば住んでからも問題なさそうだという結論に至りました。
国の基準くらいの断熱性で家を建てると、エアコンを1部屋1台買うことになり総額も上がっていってしまいます。LDKなんかは大きい面積のため大きなエアコンが必要。
それが一家に1台で済む。
間取りによっては1階と2階に1台づつ。
それも小さいエアコンでまかなえれば、エアコン購入にかかる費用も抑えることが出来ます。住宅の初期費用としては掛かってしまいますが、住んでからの快適性は全然違います。そちらも計算書でご説明を差し上げています。

断熱やサッシなどは建ててから簡単に交換できるものではありません。
もし、高断熱化(特にHEAT20クラス)を建てる工務店などで選択できるのであればお勧めします。

建てる会社が決まっていても、決まっていなくてもご相談ください。
室温のシミュレーションやイニシャルコスト(初期費用)、ランニングコスト(維持費用)などを算出してトータルコストなどもシミュレーション致します。何だか横文字ばかりになってしまいましたが、わかりやすくより詳しくお伝えします。是非お気軽にお問い合わせください。

吉野杉の構造材

整建では2年ほど前から胴差や梁などの構造材を国産ブランドでもある「吉野杉」を採用しています。
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吉野杉を採用する前は地元の杉でもある三河材の桧や杉を使用していました。
三河材から吉野杉に変更した経緯しては

構造材は含水率20%以下の乾燥材を使用したい

三河材を使用するには含水率20%以下までさらに乾燥させる必要がある

杉を天然乾燥させるには1年以上かかってしまう

人工乾燥することになる

現在主流の高温乾燥では水分と一緒に一番大事な油分まで一緒に飛ばしてしまう

結果、ツヤも粘り気もない材料となってしまう。乾燥機に入れた材料は一目ですぐにわかります。

しかし、しっかりと乾燥していない材料で家を建てると家の重みを支えながら乾燥していくことになります。
そうすると、実は乾燥している材料よりもたわみが大きくなってしまいます。

三河材を使いたいけど、高温乾燥もちょっと・・・など悩んでいた頃、協力業者の方を通じて奈良県の製材会社と出会いました。

そこでは、全国でもまだ少ない「減圧乾燥」という乾燥技術を導入していました。
乾燥機内の圧を下げることで水の沸点を下げて、低い温度でも水分が抜けるようになります。
問題の油分は沸点が高いためしっかりと残すことが出来ます。

国産ブランドだけあり年輪もとても詰まっており、木目もとても美しく、乾燥してあるのにツヤもあります。現地まで足を運んだ甲斐がありました。
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それ以降減圧乾燥された吉野杉を標準で使っています。
金額も交渉の末、格安で提供していただけることになり、お客様への負担も大きく増えずに済みました。

強度もしっかりと確保しているため、今まで使用していた桧と同じだけの強度があります。

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木肌がとても美しく、乾燥した材料のため表面の割れもほとんどありません。

柱は今でも桧を使っています。

「2017木構造教室」 制震ダンパーの可能性

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先日、(一社)静岡木の家ネットワーク主催の木構造教室【講師:岐阜県立森林文化アカデミー 准教授】に参加してきました。木造の耐震に関わる知識のスキルアップが目的です。

第1回は『木造建築の地震被害から学ぶ~構造性能設計のすすめ~』ということで耐震設計の基本や阪神淡路大震災や東日本大震災、直近では熊本地震の被災状況からどんな家が倒壊・崩壊しているのかを学びました。

熊本地震での被災概要は阪神淡路大震災以降2000年に改正された新耐震基準以降に建てられた新築(全319棟)のうち7棟が倒壊(2.2%)、12棟が大破(3.8%)104棟が半壊から一部損壊(32.6%)、196棟が無被害(61.4%)だったそうです。

倒壊・大破の棟数が多いと思うか、少ないと思うかは人によってそれぞれだと思いますが、いつまでも家族が「安心して暮らせる家」を造りたいと思うのが造り手の想い。

どんな地震が来るかはわかりません。想定を遥かに超えた地震が来るかもしれません。その為には、やはり必要以上の耐震設計は必須になってくるのかなと、改めて感じました。

その講義の中で、弊社でも導入している制震ダンパーについての言及もありました。
ある制震ダンパーの開発に携わり実大実験をする中で、制震ダンパーが大規模の地震に対してかなり有効であるとおっしゃっていました。

~イメージとして~
『耐震』は地震のエネルギーを建物全体で直接受け止めます。(実験では3回目の地震で壊れました)
『制震』は地震のエネルギーをダンパーが吸収して建物が受けるエネルギーを半減させます。(実験では7回の地震でも壊れませんでした)

大きな地震は1度だけではありません。本震・余震を含めて何度もやってきます。1度の地震に耐えても2度、3度目の地震で倒壊してしまった家も多数あります。

これから来るであろう東海地震に備えて安心して住める家を造るためにもさらに勉強が必要だと感じました。

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