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窓の選び方について

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まだまだ暑い日が続きますね。

今回は家の中の暑さ・寒さに大きな影響を及ぼす窓(サッシ)選びについてです。

実際ガラスや枠だけで何種類くらいあると思いますか?

じつはガラスだけでも5種類以上・枠でも4種類以上あります。
大きな内訳は昔のサッシで使われる『単板ガラス』『ペアガラス』『熱線反射や熱線吸収ガラス』『LOW-Eガラス』などがありペアガラスの間の”空気層の厚み”などでもっと種類が増えていきます。

枠は木製や樹脂、アルミと樹脂の複合、アルミサッシなどがあります。

こんなに種類があると何を基準に選んだらいいか分からなくなりますね。では、どうやって選ぶのか?

 

それは・・・
と、その前にサッシが家にもたらす影響を説明しておきますね。

サッシには熱貫流率というものがあります。(もちろん世の中すべての物にあります)

アルミサッシ・単板ガラス・・・6.51
アルミサッシ・ペアガラス ・・・4.07
アルミサッシ・LOW-E     ・・・3.49
複合サッシ・ペアガラス ・・・3.49
複合サッシ・LOW-E       ・・・2.33
樹脂サッシ・ペアガラス ・・・2.91
樹脂サッシ・LOW-E       ・・・2.33
壁の熱貫流率は   ・・・約0.45~0.4

この数字は0に近いほど性能がいいのですがこの数字が意味するのは、内外温度差が1℃あるとき面積1㎡あたり熱が移動する量です。

 

《例えば》
*条件*
窓・・・アルミサッシ・単板ガラスのハキダシ窓3.2㎡(高さ2m・幅1.6m)
壁・・・窓と同じ3.2㎡
外気温  5℃
室内   20℃
*********
この時の熱の移動する量は
窓・・・312W
壁・・・21.6W
なんと!窓からは壁の約14倍以上の熱が出たり入ったりしています。サッシの性能を上げて複合サッシ・LOW-Eガラスにすると【111.8W】となり壁の約5倍にまで下げることが出来ます。

暖冷房機器の効き具合にも影響してくるので光熱費に直結してきます。

今度こそ、ではどう選ぶのか?

建物全体の予算や躯体性能(断熱性)・方角や地域特性で選びます。もちろん高性能になれば予算も上がります。しかしランニングコスト(光熱費)は下がります。適切に選ばないと夏は条件が良くなっても、冬の南の暖かい日差しが入らなくなってしまうこともあります。

そういったいろんな条件を見ながら整建ではサッシを選んでお客様にご提案・アドバイスをしています。

窓は明るくする・風を入れる・出入りするなどの単純なモノではなくなってきました。

窓って結構重要なんですよ。