column

すまいコラム

トップすまいコラム熊本地震から9年|地震への備えを考える

熊本地震から9年|地震への備えを考える

9年前、2016年4月14日と16日に発生した熊本地震は、震度7を2回観測した観測史上初の地震であり、広範囲にわたる甚大な被害をもたらしました。住宅被害も深刻で、その後の住宅の耐震性や建築基準法の見直しにもつながる出来事となりました。

1. 住宅被害の概要

  • 全壊・半壊戸数: 約4万棟以上(うち全壊は約8,600棟)
  • 被害が集中した地域: 益城町、西原村、南阿蘇村など、震源に近い地域
  • 主な被害形態:
    • 建物の倒壊: 特に古い木造住宅で顕著に見られました。
    • 地盤の不同沈下による家の傾き: 液状化現象などにより、地盤が不均一に沈下し、家が傾いたり、基礎に亀裂が入ったりする被害が発生しました。
    • 外壁や屋根の損壊: 瓦の落下、外壁材の剥落などが多く見られました。

 

2. どんな家が壊れたのか?

熊本地震では、特に以下のような特徴を持つ住宅で被害が大きくなりました。

  • 築年数の古い住宅: 老朽化が進み、耐震基準が低い時代に建てられた住宅は、地震の揺れに耐えきれず倒壊するケースが多く見られました。
  • 伝統的な工法の住宅: 筋交いが不足していたり、壁の量が少ないなど、耐震性が低い伝統的な工法の住宅は、被害を受けやすかったです。
  • 地盤の弱い地域に建つ住宅: 液状化現象などが発生しやすい地盤に建つ住宅は、地盤ごと家が傾いたり、沈下したりする被害を受けました。
  • メンテナンス不足の住宅: 屋根瓦の固定が不十分であったり、外壁の劣化が進んでいた住宅では、地震による被害が拡大しました。

 

3. 住宅スペシャリストからの視点

熊本地震は、住宅の耐震性の重要性を改めて認識させる出来事となりました。以下の点が特に重要だと考えます。

  • 耐震基準の重要性: 建築基準法は過去に何度も改正されており、新しい基準ほど耐震性が高くなっています。古い住宅は耐震診断を受け、必要に応じて耐震補強を行うことが重要です。
  • 地盤調査の重要性: 地盤の強さは地域によって異なり、適切な基礎の設計が必要です。住宅を建てる際には、必ず地盤調査を行い、その結果に基づいた基礎工事を行うことが大切です。
  • 適切なメンテナンスの重要性: 住宅は経年とともに劣化するため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。屋根瓦の固定や外壁の補修など、日頃から適切なメンテナンスを行うことで、地震による被害を軽減することができます。

 

4. まとめ

熊本地震は、住宅の耐震性や地盤の重要性を改めて認識させました。地震による被害を最小限に抑えるためには、耐震基準を満たした住宅を建てること、地盤調査をしっかり行うこと、そして日頃から適切なメンテナンスを行うことが重要です。

 

5.整建の取り組み

株式会社整建では、お施主様が加入される地震保険に加えて、地震保証という制度を始めました。

東三河ではまだまだ少ないこの制度。地震に強い家を設計・構造計算・施工が認められた住宅会社が加入できるものです。整建は、お客様の理想の住まいを実現し、さらにこれから起こりうる地震のあともお施主様の大切な暮らしを守るため地震保証をおつけします。詳しくは下記リンク専用ページよりご覧いただけます。しっかりと最後まで目を通していただきたい内容です。

整建で間取りのご相談は、絶対に1日では完了いたしません。ご提案までに数週間頂きます。お客様としては、ワクワクされるでしょうし、早く理想を形にしてもらいたいと思われるでしょう。しかしながら、どんなにお客様にとって理想の間取り図が引けたとして、地震で倒れてしまうかもしれないリスクのあるお家は建てるわけにはいかないのです。この東三河で、1棟でも被害が少なくなるよう願い続け、日々設計・構造計算を行っています。何卒ご承知おきください。

地震保証の詳細ページはこちらの画像をクリック